田植え終了後、近所の農家の皆さんと一緒にお食事を。
おにぎり、チョー美味いです。やっぱココの米、美味い!!
この地区のお米の市場価値をどうにか上げていきたいと考える、勘場さんのお話しを、興味深くお聞きしました。
熱く語る勘場さん。
10年前までは、半導体などを作る職に就かれていたとのこと。
本棚の中には「物理」「ベクトル」「機械工学」など、なんやらビックリするくらい難しい理数系の書籍が山のよう))
このおっさん、タダモノじゃねーーー!!
前職では、価値や評価を数値化し、客観的に示すことを必要とされてきた勘場さん。
この地域の米の「美味しさの理由」や、「美味しい米を作るためのマニュアル」が全く存在しないことに疑問を感じたそうです。
「みんな、漠然と理由も知らず、言われたまんまやってんだよね〜」
もちろん気象に左右される農業。マニュアル化は難しい。
しかし、ご自身で毎朝水温を測ったりして調査を重ね、この土地の米が美味しい根拠などを少しずつ分析・立証されいるとのこと。
勘場さんはおっしゃいます。
ここは土地条件の関係で、圧倒的な数量を確保することは難しい。
であるのなら、徹底的に美味しい米づくりにこだわって、価値を高めないと。
更に商業ベースにのせるには、地域の農家がまとまるなどして収量の確保を行いつつ、農家間の品質レベルの差をなくし、高品質での足並みを揃えることも必要。
「勘場さんがリーダーシップをとって、この地区のブランドを図るべく体系化したらどうなんっすか?」
なんて、ヒダカ簡単に発言いたしましたが農業というのは長い年月、地域に根付いてきた産業であるが故に、容易に集団化〜とはいかないのでしょうね。
更にこの辺は兼業農家さんばかりなので、モチベーションやスケジュールなどにも隔たりがある。
高齢化した農家さんの大半は、ご自身の息子さんには、農業を薦めないそうです。
後継者不足というより、農家さん自身が後継を断ってしまう実態にあるんですね。
何とももったいないハナシですが、それも農業が抱える厳しさであり、現実。
ただ、宮崎県農業法人協会の元気な農家さんを多く見ていると、皆さんリスクとご苦労をされつつも、勢力的に果敢にチャレンジ。
販売ルートの開拓にも積極的で、既成概念をとっぱらった、新たな道を切り開いていらっしゃる。
若手後継者の皆さん、新規就農者の皆さん、誇りを持って活き活きとお仕事しています。
諦めないで知恵と努力を続ければ、きっと道は開けるんじゃないかと思います。
こと農業に関しては、国の食料。生命の根幹。
何をさておいても、国をあげて「育てるべき産業」です。
この勘場さん、実のところやる気マンマンとお見受けしました。
機械分野の第一線の技術職で培った知識と経験を活かしながら、この土地の米のブランド化を少しずつ具体化されていくのでしょう。
ヒダカアヤ、そしてHIKO氏。微力ながら、応援していきたいと思います。
ガンバレ!!日本の農業!!!