よすが

よすがという言葉があります。

万事、何事においてもの、

適切な手がかり、手段に属す、具体性を意味する。美しい日本語。

人類は生を享(う)けた風土に決定づけられ生きねばなりません。

もののあわれの根源かもしれません。

発酵食品は、海に囲まれた島国の、高温多湿を生きてゆきやすく生きるため、

ほとんど自然発生的に勘考し、仕上がった骨肉の一種、

生きてゆく上での仲間とも言えます。

酒・味噌・醤油。沢庵、糠漬け、各種糀漬け、粕仕事の数々。

あって当たり前のゆえに、

粗略しても失わぬと、勘違いしているところはないか、反省。

「もの」に見放されるのは、

「人」に見放されるよりおそろしい。

取り返しのつかぬこともあります。

いのちを守るのは、自分以外にありません。

 

文:辰巳芳子


ここ数年、農業や食べ物関係のお仕事のご縁が多いのですが、
今年に入って特に、”栄養”や”食文化”などについて学ぶ機会が多く、今まで健康にも栄養にも無頓着だった私は、目からウロコの連続であります))

今日は「漬物」や「発酵食品」について、調べものをしていたところ、雑誌クロワッサンに掲載されていた”辰巳芳子さん”という方の文章がとても印象に残りました。
失礼してここに転載させていただきました))

 心がじんわりしました。
ありがとうございました。

 
 
 

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